トレード初心者の方こそまずは読んでもらいたい内容です。
適当にトレードをしていてはただただ不要な損になるだけです。
もちろん経験者の方も、見て損はない内容になっていますので、どうぞお付き合いください。
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「パソコンやスマホをポチポチするだけで誰でも簡単に稼げます!」
FXを始めるころに1度は聞いたり、目にしたことがあるような言葉だと思います。
そして、実際にFXを始めてしばらくしてから気づきます。「そんなのムリだよ…」と。
でも、最初の言葉も嘘ではないんです。
そこにたどり着くまでの道を知らないだけなんです。
裁量トレーダーとして勝てるようになるまでの道を。
その道しるべを示します。
王道が正道
道があるならはよ教えろとお思いかもしれませんが、少しだけお付き合いください。
裁量トレーダーへの道はあります。多くの勝っているトレーダーが通ってきた道です。
それは、ちょっとやったらすぐできるような楽な道や、裏技的な抜け道ではありません。
その道は決して楽ではないかもしれないです。
でも、その先には思い描いた理想のトレーダーになっている自分がいるんです。
王道が正道であり、一番の近道なんです。
もったいつけましたが、道しるべです。
- トレードロジックを決める
- 検証する
- デモトレードをする
- リアルトレード (最低ロット、低レバレッジ)
- リアルトレード (適正ロット)
これだけです。
でも、これがやれていない人がほとんどなので、相場参加者の95%が負けるといわれているんです。
勝っている人と負けている人の違いはやるか、やらないかだけです。
ここから、少し掘り下げて説明していきます。
トレードロジックを決める
トレードをするときに、ルールもなにもなしに感覚だけでトレードしてもまず負けます。
感覚で勝ててしまう天才肌のトレーダーもいることは事実ですが、本当に一握りです。
感覚で勝てている人は多分この記事を見ていないでしょう。
まずは冷静に自分を見て、凡人、凡トレーダーであることを認めましょう。
なので、しっかりとしたトレードルールを決めましょう。
ロジックは自体は、なんでもいいです。
誰かの手法を参考にしてもいいですし、有料/無料のロジックも探せばいくらでもあります。
- エントリー条件
- 通貨ペア
- 使用する時間足
- 損切位置
- 利確位置
- ロット数
これくらいが決まっていれば大丈夫です。
もし、ロジックがないという方は私のロジックも紹介しているので参考にしてみてください。

トレード以外の部分のルール
検証の段階までは特に必要ないですが、デモトレードやリアルトレードに入ったときに必要になってくるのが、トレードロジック以外の部分のルールです。
相場に絶対はないので、必ず連敗するときがあります。
その時に、熱くなってルールを無視したポイントで入ってしまうとか、ロットを上げてしまうとかをすると、まぁ退場することになります。
そうならないために、気持ちをリセットするためのルールも決めておきましょう。
3連敗したらチャートを閉じて深呼吸するとか、10分散歩するとか、コーヒーを入れて飲むとかでいいです。
検証する
次は検証です。
最初に決めたロジックについての各種データを取る作業になります。
過去のチャートを見て、ロジックを照らし合わせていきます。
ロジックを決めたら、いきなりリアルトレードでやろうとする人がいますが、やめましょう。
それは、初対面の人にお金を渡して買い物をお願いするようなものです。
その人がどんな人かわかりもしないのに、普通そんなことしないですよね。
人との関係と同じで、まずはそのロジックの性格を知りましょう。
そのために必要な作業が検証作業です。
必要なデータは、各トレードでのデータと、それをまとめた全体のデータです。
トレードごとのデータは、
- エントリー日時、価格
- 買い / 売り
- 決済逆指値(損切) (あれば)
- 決済指値(利確) (あれば)
- 決済日時、価格
- 損益 (pipsでも金額でも)
全体通してのデータは、
- トータル勝率
- 利益率
- トレード回数
- プロフィットファクター(PF)
- 最大ドローダウン
このくらいはデータとして残しましょう。
データの量はそれなりに必要なので、3か月分とか、100トレード分といった数は集めるようにしましょう。
検証作業をしてデータをまとめて、満足のいく結果だったら先に進みましょう。
PFが1以下であったり、最大ドローダウンが大きすぎる場合はロジックを見直して再検証しましょう。
ここで焦っても、後でしっぺ返しくらうのできちんとやりましょう。
検証時の注意点
検証では、完璧主義にならないように気をつけましょう。
1pipsのずれまで厳密に見ていたら先に進めなくなってしまいます。
検証の目的はデータを取ることであって、完璧な作業をすることではないです。
また、検証中に他のアイデアが浮かんできても、それは別にメモを取っておいて、後で別途検証しましょう。
途中でルールが変わってしまうと正しいデータが取れなくなってしまうので注意してください。
デモトレードをする
検証で満足のいく結果が得られたら、次はデモトレードに行きましょう。
まだ、実弾投入は早いですよ!焦らずに。相場は逃げません。
どうしても実際に資金を入れてやりたい方は、資金を多めにいれて最低ロットで。
デモの目的は、検証したロジックが実際の生活の中で使えるかどうかを確認するためです。
5分足でトレード回数が多いけど、平日は30分しかチャートが見れないとか、チャートはずっと見ていられるけどトレード回数の少ないロジックなので我慢できなくなってしまうといった問題が出てくることがあります。
どんなにいいロジックでも、それが自分に合ったロジックかどうかは別です。
それを見極めるためにもデモトレードをしましょう。
止まったチャートを見るのと、実際に動いているチャートで判断しなければいけないとでは大きく違うので、それに慣れるためにもデモは必須です。
1か月くらいやってみて、ルール通りにトレードできて、月間プラスで終えられたらリアルトレードに進みましょう。
勝てないようであれば、検証まで戻るか、もうしばらくデモを継続しましょう。
リアルトレード (最低ロット、低レバレッジ)
いよいよ、実際に資金を入れてのリアルトレードです。
ここでもいきなり10万通貨でトレードはせず、最低ロット、低レバレッジで始めましょう。
デモでは自分のお金ではないのでストレスがかからなくても、いざ実際に資金を動かすとなるとこれまでにはわからなかったストレスがかかります。
そのストレスがかかった状態でもこれまでと同じようにトレードができるかどうか。
これを確認するためのリアルトレードです。
ここもクリア出来たら最終段階です。
リアルトレード (適正ロット)
いよいよ最後です。
ここまで到達できたなら、もう立派な裁量トレーダーです。
自分の資金に見合った大きさのロットで取引を行い、資産を増やしていく段階です。
注意点としては、ロットを上げる際に、これまでと動く金額の大きさが変わってうまくトレードできなくなることがあります。
これまではロスカットも3,000円だったのに、ロットを上げたら30,000円になったりするので、普通はビビります。
ただ、そこは慣れていくしかないところではあるので、頑張りましょう。
どうしても無理だったら、ロットを下げて、少しずつならしていくとか、できるだけチャートを見なくて済む手法にするといった対処をしていきましょう。
まとめ
ここまでご覧いただいていかがでしたか?
面倒だと思われた方もいるかと思います。
始めにも書きましたが、これをやっていない人がほとんどなんです。
いきなり一気にやるのは大変です。なかなか先に進めないかもしれないです。
でも、やれば確実に自分の力になります。
つまづいたら戻ればいいだけです。
やればやった分だけ理想のトレーダー、理想の生活、自分の夢に近づきます。
やらずにそのまま今までの自分でいるか、やって新しい自分を目指すのか。
私ができるのは道を示すところまでです。
やるか、やらないか、決めるのはあなたです。